【奄美大島】開運の郷 やけうちの宿宿泊記 懐石料理が絶品すぎた

こんにちは。先日、奄美大島まで旅行に行ってきました。その時に泊まったやけうちの宿宿泊記です。

やけうちの宿は奄美空港から北へ向かうこと2時間弱。やけうちの宿は、奄美大島の中心地からは遠い、宇検村(うけんそん)という場所にあります。実際のところかなり遠いです・・・

コテージタイプとビジネスホテルタイプのお部屋がありましたが、今回はビジネスホテルタイプの方に宿泊しました。

やけうちの宿 宿泊記

奄美空港から車を走らせること、2時間弱。ようやくやけうちの宿に到着です。ヤシの木やハイビスカスの花が咲いている庭が印象的です。まずはフロントでチェックイン。フロントからつながるところにはレストランもあります。今回は朝夕食付きプランで予約をしたので、食事はそのレストラン(宇検食堂)で頂く事になります。
インテリアは南国っぽい雰囲気。

やけうちの宿には、やけうちの湯というスーパー銭湯のような施設が隣接されています。お部屋にもお風呂はついていますが、宿泊客にはその無料券が提供されるため、スーパー銭湯で汗を流すこともできます。
ちなみにやけうちの宿へは、これまで有名人も泊まられたようです。主にスポーツ選手のようで、スポーツ選手ゆかりのグッズやサインが飾られていました。

きょらむん館

フロントでのチェックインはすぐ終わり、早速お部屋に案内されます。私たちが宿泊するビジネスホテルタイプのお部屋には、フロントがある建物から出て、外にある通路を通って向かいます。1階には宴会場があり、1階で外履きからスリッパに履き替えます。部屋は2階ですが、エレベーターはありません。宿自体の雰囲気は、学生時代に部活の合宿で使った宿という感じです。まぁオシャレではありません・・・。部屋自体は普通の部屋です。
寒かった時のために毛布も人数分用意されています。
簡単な台所と小さな冷蔵庫もあります。台所には小さな電磁調理器もありますが、鍋などはありません。これって一体どうやって使えばいいんでしょう・・・?

懐石料理 1日目

今回の奄美旅行は2泊3日。2泊ともこのやけうちの宿に泊まることにしていました。宿は普通(というか部活の合宿風)だったので、きっとご飯も合宿のご飯みたいな感じでしょう・・・と思って全く期待していなかった私たち。

テーブルのセッティングはとても素敵です(上から目線)。懐石に献立が付いてくるのが温泉旅館みたいですね。ドリンクメニュー。懐石料理にはドリンクは含まれていないので、こちらは単品で頼みました。れんと25度のグラス。れんとは、奄美大島開運酒造の代表作でもある黒糖焼酎のこと。なんとこの奄美大島開運酒造は宇検村にあるんです!
たんかんジュース。奄美大島で取れたたんかんを濃縮したジュースのようで、とても美味しい。氷を入れると溶けて味が薄くなってしまうため、氷は入れないか少な目がいいかも。前菜。左から豚ミミ燻製、地豆豆腐(ジーマーミ豆腐)、もずく酢。そしてお造りの勘八炙り。豚ミミはコリコリした食感が美味しい。塩気もちょうど良い。もずく酢はもずくの食感がシャキシャキ。新鮮なものを使っているのがわかります。豚ミミが若干脂っこかったので、このさっぱり感とのバランスが良いです。
沖縄でよく出てくる、”ジーマーミー豆腐”ですね。濃厚な豆腐の味わいと甘めのピーナッツソースがとてもよく合います。
そして次は勘八の炙り。醤油は甘口と辛口が用意されています。九州は甘口醤油がスタンダードみたいなので、迷わず甘口醤油をセレクト。勘八は炙られているものの、それでも新鮮さがわかる一品。そしてその新鮮な勘八と甘い醤油がとてもよく合う!
かなりいいペースで料理は次々と運ばれてきます。赤ウルメの味噌サネン焼き。赤ウルメは笹の葉の中に包まれています。味噌をまとった赤ウルメはふっくら焼かれていて、葉っぱに包まれているからジューシー。お口直しのはじかみと、紅芋あんのくず饅頭が南国感を醸し出します。豚軟骨・冬瓜・キノコ・人参の煮物。豚軟骨はトロトロ。そして中までしっかりと甘塩っぱい煮汁の味が染み込んでいます。他の具材もかなり柔らかいですが、冬瓜やキノコなどあっさりとした野菜を使っているからか、こってりとした豚軟骨との相性も抜群。トビンニャとハンダマのゴマ酢ダレ。”トビンニャ”は聞き慣れない名前ですが、奄美大島近海で採れる貝のことです。歯ごたえのある貝で、プリプリとした身が印象的。そしてハンダマはモロヘイヤのようなネバネバした食感の野菜。どちらもあっさりした味わいなので、ゴマ酢ダレがとても合います。
ソデイカの味噌漬け。ソデイカも奄美大島近海で取れたもののよう。こちらも味噌のちょっとこってりした風味が、イカとよく合います。

宇検村産車海老の天婦羅。手前の葉っぱは長命草という野菜で、奄美大島で良くとれる野菜のよう。資生堂が長命草ドリンクを出しているのは知っていましたが、生の長命草に出会えるなんて!

味の方はなんだか春菊に似た風味があってこれはこれでおいしい!

この天婦羅がめちゃくちゃ美味しかった!!車海老を食べると、一気に口の中に甘みが広がります。これは何個でも食べられそう!今までの海老の天ぷらが偽物に感じられます。シメは奄美大島名物の鶏飯茶漬け。鳥のだしで食べるお茶漬けはとてもあっさりしていて、これだけの懐石料理を食べた後でもスルスルと食べることができてしまいます。
左にあるのはパパイヤ漬物。初めて食べましたが、パパイヤ自体には一切癖がなく美味しいです。
デザートはかしゃ餅(写真:右のお皿の上)・あく巻き(写真:右のお皿の下)。そしてお献立には乗っていませんでしたが、マンゴー。お餅はかなり甘そうなので、まずはマンゴーからいただくことに。マンゴーは完熟でかなり甘い。上に生クリームが載っていますが、それをつけて食べるのがもったいないくらいの甘み。かしゃ餅はよもぎを練りこんだお持ちで、かなりねっとりとした食感。このお餅自体は周りを包んでいる葉っぱを取って中身だけを食べるのですが、口の中に入れるとお餅に残っている葉っぱの風味が広がります。

そしてあく巻き。こちらも初めて食べましたが、わらび餅に近いような食感。黒蜜ときな粉と一緒に食べるととても美味しいです。

宿泊1日目の感想

宿自体の雰囲気は部活の合宿といった感じで食事にも一切期待していなかったのですが、食事はどれも絶品。そして懐石料理なので、奄美大島の海の幸や名物まで一気に味わうことができてとても満足でした。空港や主な観光スポットからは遠いのが難点ですが、それでもこの懐石料理を味わうために宿泊(もしくはレストラン利用)するのも価値がある!と思った1日目でした。

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